メッキ.comは、表面処理におけるVA・VE技術情報発信サイトです。

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第95回 メッキ工程でのバイポーラ現象に迫る


メッキ工程でのバイポーラ現象に迫る バイポーラ現象とは、電解液中で無通電の一個もしくは一団の電導体となる製品などが正と負の二つの極を同時に持つ現象です。   バイポーラ現象が発生すると、陽極に近い側が負の電位を帯び、陰極…

第94回 なぜバレルメッキでは六価クロムメッキが難しいのか


なぜバレルメッキでは六価クロムメッキが難しいのか クロムメッキの種類とその特性  クロムメッキには、六価クロムを使用したメッキと三価クロムを使用したメッキの2種類があります。通常、クロムメッキと言えば六価クロムを使用した…

第93回 注目されるアルミニウムへのメッキ種類と軽量化


注目されるアルミニウムへのメッキ種類と軽量化 アルミニウムへのメッキの概要  アルミニウムへのメッキは、アルミニウム材に他の金属の薄膜を付着させる処理のことであり、アルミニウムの特性を活かしたさまざまな用途で利用されてい…

第92回 解決!光沢バラツキ


解決!光沢バラツキ メッキ業者や製品ロットによって光沢度合いに違いがあったりすることはないでしょうか。 これを読めば光沢度合いに違いが出る原因とその対策について分かります。 メッキは、金属表面に他の金属をコーティングする…

第91回 新技術 アルミ・銅接合材への一括メッキ


新技術 アルミ・銅接合材への一括メッキ 異種金属材料 昨今、資材高騰によるコストダウンや軽量化の観点から、鉄材や銅材などからアルミ材への置き換えが進んでいます。接点端子やコネクタ、バスバーなどの電気部品でも銅材からアルミ…

第90回 寸法公差とメッキ 注意しないと不良品になることも


寸法公差とメッキ 注意しないと不良品になることも 機械加工はメッキ厚みによる寸法変化に注意して メッキ処理を想定した製品設計及び機械加工では、メッキ厚みによる寸法変化をしっかりと公差に考慮しなければ、想定より大きくなって…

第89回 浸炭防止めっき


浸炭防止めっき 浸炭処理とは 鋼材等の表面に炭素を拡散浸透させることにより、高硬度にすることが出来る熱処理方法です。浸炭は熱により製品を処理する為、基本的には製品全体が処理されます。しかしながら、製品によっては部分的に浸…

第88回 「均一なメッキ」の一言が、不必要なコスト高を生む⁉


「均一なメッキ」の一言が、不必要なコスト高を生む⁉ お客様がメッキ業者に処理依頼されるにあたって、製品全面に均一なメッキが欲しい(部分メッキを除く)と思われるのは至極当然のことと思います。 しかしながら、「均一なメッキ」…

第87回 油と脱脂の相性で不良発生!?


油と脱脂の相性で不良発生!? 相性が悪いことを水と油という様に例えることがあります。 メッキ処理液は水溶液です。つまり、水が入っています。プレス油や切削油などの油が製品に付着したままでは、お互いが相容れず、メッキ不良が起…

第86回 バスバーや接点部品へのメッキ ニッケルメッキとスズメッキをどう選ぶ!?


バスバーや接点部品へのメッキ ニッケルメッキとスズメッキをどう選ぶ!? バスバーや接点部品に対してニッケルメッキとスズメッキどちらがいい? 一般的に、バスバーや接点部品へのメッキとしてニッケルメッキ、スズメッキのどちらも…

第85回 金属メッシュ(エキスパンドメタル)やパンチングメタルへのメッキ


金属メッシュ(エキスパンドメタル)やパンチングメタルへのメッキ 金属メッシュへのメッキ 金属メッシュにはステンレスをはじめ、アルミや銅、真鍮など様々な材質のものがあります。 メッキではこれらの材料に対して適切に処理するこ…

第84回 電解電極に使用される白金メッキ


電解電極に使用される白金メッキ 白金メッキとは 白金はプラチナとも呼ばれ、非常に希少価値の高い貴金属の1つです。 希少価値の高い貴金属として、1番最初に思い浮かぶのは『金』ではないかと思います。金は相場高騰により価格面で…

第83回 マイクロポーラス銅メッキ


マイクロポーラス銅メッキ マイクロポーラス銅メッキとは ミクロンオーダーの孔が無数に空いた、多孔質銅メッキのことです。 銅は導電性が高く、熱伝導性も高い材料であることが知られています。マイクロポーラス銅メッキも同じ銅で出…

第82回 黄銅(真鍮)で起きる腐食


黄銅(真鍮)で起きる腐食 黄銅(真鍮)とは 黄銅は銅と亜鉛の合金金属であり、加工性や強度、価格などが優れていることから銅に代わって広く利用されています。 しかしながら、黄銅の中でも亜鉛成分の多いものは脱亜鉛腐食や応力腐食…

第81回 黒皮材とメッキ


黒皮材とメッキ 黒皮材とは 黒皮はミリスケールとも呼ばれており、黒皮材は熱間加工された鋼材のことを言います。 熱間加工によって鉄鋼の表面は酸化されます。この酸化により鉄鋼表面に発生するものを黒錆(クロサビ)といい、これを…

第80回 快削材とメッキ 快削材は注意が必要です


快削材とメッキ 快削材は注意が必要です 快削材とは 鉄鋼や真鍮などの金属では、切削加工に適した材料として快削材というものがあります。 快削材は基本となる金属成分の他に微量成分として、硫黄(S)や鉛(Pb)、ビスマス(Bi…

第79回 三価クロメート処理のJIS記号が無い その表記、注意が必要です


三価クロメート処理のJIS記号が無い その表記、注意が必要です JIS規格とメッキ JIS規格は統一性のあるルールとして利用されています。 JISは2019年に日本工業規格から日本産業規格という名前に変わっています。 設…

第78回 SDGsに貢献できる製品が選ばれる!? メッキでSDGs配慮製品を造る方法とは


SDGsに貢献できる製品が選ばれる!? メッキでSDGs配慮製品を造る方法とは SDGsとは SDGsはSustainable Development Goalsの略で「持続可能な開発目標」のことを意味しています。 20…

第77回 アルミは銅と比べて重量当たり電気伝導2倍、コスト1/2だが、注意点もある


アルミは銅と比べて重量当たり電気伝導2倍、コスト1/2だが、注意点もある アルミニウムの比重は2.7であり、鉄(7.8)や銅(8.9)と比べて、約1/3と非常に軽い材料です。 近年、この軽さが様々な分野の軽量化施策として…

第76回 アルミニウムの表面硬度を驚異の25倍以上にする技術


アルミニウムの表面硬度を驚異の25倍以上にする技術 アルミニウムの硬度は純アルミと呼ばれるA1050やA1100でビッカース硬度30Hv程度と言われています。 また、アルミニウムの表面処理の一つである硬質アルマイト処理で…

第75回 高硬度が重要な製品のメッキと熱処理の注意点


高硬度が重要な製品のメッキと熱処理の注意点 メッキで硬度を高める為には、熱処理を施す選択肢があります。 しかしながら熱処理は、扱いに注意しなければ製品に悪影響を及ぼす可能性があります。 本稿ではメッキと熱処理について解説…

第74回 クロムメッキとその弱点


クロムメッキとは 金属クロムをメッキする技術のことです。 クロムメッキには昔から装飾用クロムメッキと硬質クロムメッキという言葉があります。 装飾用クロムメッキは製品美観を高めるメッキとして利用され、硬質クロムメッキはクロ…

第73回 ニセモノの金メッキとホンモノの金メッキ


ニセモノの金メッキとホンモノの金メッキ 本稿では便宜上、金を使用した金メッキはホンモノの金メッキ、金以外の金属を使用した金メッキに似たメッキをニセモノの金メッキとしています。 ニセモノの金メッキの正体 早速、ニセモノの金…

第72回 コネクタ・端子などに使用されるバネに適したメッキ


コネクタ・端子などに使用されるバネに適したメッキ コネクタや接点端子に多用される銅材が入手困難!? 此の程、銅が入手困難となり価格が高騰しています。銅は電気伝導性や熱伝導性に非常に優れており、さまざまな電気・電子部品に多…

第71回 メッキと硬さの換算表 


メッキと硬さの換算表 さまざまな硬さ指標について説明しています。 硬さ指標と換算表を掲載しており、さまざまな硬度指標とメッキ硬度を比較することができます。 さまざまな硬さの指標 硬さの指標には様々なものがあります。 それ…

第70回 メッキ剥離と再メッキ 


メッキ剥離と再メッキ 基本的にメッキは剥離することが出来ます。 メッキを剥離することで、母材を剥き出しにし、新たにメッキを施し直すことができます。 これを再メッキと言います。 メッキ剥離には母材確認が重要です。 母材の材…

第69回 銅や銅合金を輝かせる化学研磨   変色も元通り 


銅や銅合金を輝かせる化学研磨 変色も元通り 銅や銅合金は非常に変色しやすい金属です。変色した銅や銅合金は、見た目も悪く、金属性能も低下しています。 今回はそのような銅、銅合金を見違えるほど綺麗にする化学研磨についてご紹介…

第68回 ステンレスの光沢電解研磨で汚れを除去  耐食性も向上


ステンレスの光沢電解研磨で汚れを除去 耐食性も向上 電解研磨は電気化学の力で金属表面の凹凸を減らし、滑らかにする処理です。 電解研磨を施すことにより美しい光沢外観となり、滑り性が向上します。 また、水切り性向上、汚れ付着…

第67回 サビの種類と色


サビの種類と色 サビは金属の酸化により作られる生成物のことをいいます。 ほとんどの金属はサビます。 今回は色々なサビの種類についてご紹介します。   サビ(錆び)の色と金属   赤錆   赤…

第66回 メッキのさまざまな不良


メッキのさまざまな不良   メッキ不良にはさまざまなものがあります。 ここでは代表的なメッキ不良についてご紹介します。   密着不良   メッキでは一番大きな不良に当たります。 原因として考…

第65回 静電気帯電防止や電磁波シールドに効果的な紙・パルプ(セルロース繊維)へのメッキ


静電気帯電防止や電磁波シールドに効果的な紙・パルプ(セルロース繊維)へのメッキ   紙は絶縁体であり電気伝導度が極めて低い物質になります。 皆さんも一度は髪の毛に紙などを擦り付けて、静電気を発生させた経験がある…

第64回 メッキの価格はコレで決まる。メッキ見積はどの様にしていますか。


メッキの価格はコレで決まる。メッキ見積はどの様にしていますか。   メッキの見積方法には各メッキ業者様で算出方法に違いがあると思いますが、 基本的な考え方としては同じではないかと思います。 本稿ではメッキ御見積…

第62回 メッキの上にメッキを施す(高機能化やコストダウンに役に立つ)


メッキの上にメッキを施す (高機能化やコストダウンに役に立つ) メッキの上にメッキを付けることは可能です。   メッキの上にメッキを付ける状況には大きく3つのケースが考えられます。 ① 重ねてメッキすることによ…

第61回 菌やウイルスに対する銅メッキ抗菌性


菌やウイルスに対する銅メッキ抗菌性 銅には高い抗菌性があり、銅メッキにおいても抗菌性が期待できます。   身の回りに使用されている銅や銅合金   銅は私たちの身の回りで多く使用されています。 例えば、…

第60回 コネクタや接点端子における酸化と接触抵抗


コネクタや接点端子における酸化と接触抵抗   接点端子には金メッキやニッケルメッキ、スズメッキなどによる表面処理を施すことで、 接触抵抗の増加を予防し、製品性能の長期維持を図ることが出来ます。   接…

第59回 正しい選択できてますか?製品性能に差がつく無電解ニッケルメッキの種類と特性


正しい選択できてますか?製品性能に差がつく無電解ニッケルメッキの種類と特性 無電解ニッケルメッキの種類   無電解ニッケルメッキはリンの含有量によって低リンタイプ、中リンタイプ、高リンタイプに大別されます。   無電解ニ…

第58回 電気メッキと無電解メッキのメリットとデメリット


電気メッキと無電解メッキのメリットとデメリット 電気メッキと無電解メッキ   電気メッキと無電解メッキは処理条件や品質、性能などのさまざまな面で各々特長があります。 それらの特長は電気メッキと無電解ニッケルメッ…

第57回 メッキ断面解析で品質確認(断面を観察すると色々なことが分かります)


メッキ断面解析で品質確認(断面を観察すると色々なことが分かります) メッキ製品の破壊検査と非破壊検査   メッキでは各種分析・光学機器を用いて製品の品質保証や不良解析などを行っています。 分析や測定を行う際には…

第56回 ブスバー (バスバー) とメッキ


ブスバー (バスバー) とメッキ ブスバーとは   ブスバーは配電盤や分電盤、制御盤など電気伝導体として、各配線の接続に利用されています。 ブスバーは英語でBus barとなる為、バスバーとも呼ばれています。 …

第55回 耐食性が2倍 クロムフリーの亜鉛合金メッキ「ジンクシェル」 


ジンクシェルとは ジンクシェルはクロムを含まない亜鉛合金メッキで、通常の亜鉛メッキや亜鉛ニッケル合金メッキと 比べて耐食性が飛躍的に向上します。   亜鉛メッキとの違い   通常、亜鉛メッキは耐食性向…

第54回 装飾性と機能性を兼ね備えたメッキ


装飾性と機能性を兼ね備えたメッキ メッキは目的別に装飾メッキと機能メッキに分類されます。 メッキを施すことで、製品価値を高めます。 製品の見た目や使用感を向上させることは、お客様満足度へ大きく貢献することになります。 &…

第53回 硫化水素などの硫黄系腐食ガスに対するめっき被膜の耐食性 


硫化水素などの硫黄系腐食ガスに対するめっき被膜の耐食性 世の中にある製品には多数の金属部品が使用されています。 これらの部品は腐食性ガスにより劣化し、製品性能を著しく低下させてしまいます。   金属を腐食させる…

第52回 銀メッキ電子部品接点端子の硫化変色に対する改善方法


銀メッキ電子部品接点端子の硫化変色に対する改善方法   銀メッキの硫化   銀メッキは電気伝導が高い為、接点端子などの電子部品に使用されています。 しかしながら、銀メッキは亜硫酸ガスにより硫化を引き起…

第51回 ニッケルメッキ価格と本当に必要な要素の見極め


ニッケルメッキ価格と本当に必要な要素の見極め 結論、ニッケルメッキの価格は必要工数に対する費用が大半を占めます。 電気ニッケルメッキにおける価格は、図面や仕様書の見直しで安価にできる可能性があります。   ニッ…

第50回 ニッケルメッキの価格を抑える(コストダウンする)方法


ニッケルメッキの価格を抑える方法 結論、メッキ業者の自動化された設備仕様に合わせることです。 業者都合で大変恐縮ですが、これが一番安価になるのではないかと思います。 自動化され、成熟した設備で製造する製品は、何かの製品に…

第49回【錫メッキ加工】幅広銅箔への連続メッキ処理と多条取りでコストダウン


【錫メッキ加工】幅広銅箔への連続メッキ処理と多条取りでコストダウン 幅広銅箔の錫メッキについてご紹介します。 200mm幅の銅箔など金属箔に錫メッキを施すことが出来ます。 200mm幅の銅箔に錫メッキを施した後、スリット…

第48回 ガルバニック腐食に対するニッケルメッキの利用


ガルバニック腐食に対するニッケルメッキの利用 ガルバニック腐食は異種金属間で電位差が発生し局部電池となり、金属がイオン化して腐食することをいいます。 ですから、ガルバニック腐食を防ぐ為には、如何にして電位差を少なくするか…

第47回 ステンレスにめっきする理由


ステンレスにめっきする理由   ステンレスにメッキをする利点はステンレスとメッキの良いとこどりをする為です。 ステンレスは強度やバネ性、耐食性などに優れており、幅広い分野で多種多様な製品に使用されています。 一…

第46回 新技術 バレル処理によるマイクロポーラスNiメッキ(φ1.0球へのマイクロポーラスNiメッキ) 


新技術 バレル処理によるマイクロポーラスNiメッキ   前回はφ1.0金属球へのNiメッキについてご紹介しました。 前回の記事はコチラ ➡ 第45回 φ1.0球へのNiメッキ   今回はφ1.0金属球…

φ1.0球へのマイクロポーラスNi

第45回 小球φ1.0へのNiメッキ(10万個以上のメッキ)


φ1.0球へのNiメッキ   今回はお客様からご依頼のありました 小さな球へのメッキについてご紹介します。               &n…

10万個以上のφ1.0金属球

第44回 chemSHERPA(ケムシェルパ)について


chemSHERPA(ケムシェルパ)について 環境規制に対する化学物質管理 JAMPやJGPSSIなどの独自スキーム   近年、世界的に製品含有の化学物質規制が厳しくなり、化学物質に対する調査や管理が求められて…

第43回 間違えやすいアルミニウムへのメッキ


間違え易いアルミニウムへのメッキ   お客様からお問い合わせで、 「アルミニウムのメッキができますか。」というものがあります。 メッキ.comではアルミニウムへのメッキは可能です。 しかし詳細なお話を伺っていく…

第42回 細かい品物へのメッキ


メッキといえばラック掛けによる電気メッキが代表的です。 しかし、細かい品物へのメッキの場合には、ラック掛け作業に多くの工数が掛かる為、 コストが高くなってしまいます。   細かい品物へのメッキにはラックメッキで…

第41回 メッキ光沢度測定(グロスチェック)


メッキ光沢度測定(グロスチェック) 光沢度とは   光沢はモノのツヤなどのことを言います。メッキ光沢も同じく、メッキした金属のツヤを表しています。 光沢度とは光沢(ツヤ)の程度を表したもので、光沢度測定では光沢…

第40回 メッキの酸処理


メッキ処理の酸処理 メッキの前処理として酸を用いての処理があります。   しかしながら、目的や用途により様々な呼称があり、分かり辛くなっています。 ここでは、さまざまな酸の処理について説明します。  …

第39回 使用環境とメッキ耐食性


使用環境とメッキ耐食性 メッキの重要な特性として耐食性があります。 亜鉛メッキやニッケルメッキ、クロムメッキなどが代表的な耐食性メッキとして挙げられます。 上記の様に耐食性という言葉は多く聞かれますが、一体何に対する耐食…

第38回 電気メッキ工程


電気メッキ工程 電気めっき工程は大きく ①前処理、②メッキ処理、③後処理に分けられます。   工程 ①前処理   前処理は基本的に、素材表面をきれいにする工程になります。 各々の材料や加工履歴によって…

第37回 メッキ技能士


メッキ技能士 メッキ技能士とは技能検定を合格した者に与えられる国家資格です。 学科試験と実技試験があり、両方に合格しなければ技能士になることはできません。 受験には実務経験も必要になります。   メッキ.com…

第36回 黒色メッキ


黒色メッキ 黒色のメッキには様々な種類があります。 例えば、黒色クロムメッキや黒色ニッケルメッキ、 黒色無電解Niメッキ、黒色亜鉛メッキ(亜鉛黒色クロメート)などがあります。   また、一言で「黒色」と言っても…

第35回 銀メッキと変色防止


銀メッキと変色防止 銀メッキは美観目的にアクセサリーなどの装飾品に利用されています。 また、接触抵抗の低さから、コネクタや接点端子、リードフレームなどの電子部品や機械部品に多く利用されています。   しかしなが…

第34回 クロムと環境規制


クロムと環境規制 RoHSやREACHなど環境規制が厳しくなっており、それらを順守したモノづくりが 必要となっています。グリーン調達などもその一環で行われています。   メッキでは硬度や耐食性に秀でているクロム…

第33回 ニッケルメッキと磁性


ニッケル金属は面心立法構造で強い磁性持っています。 ですから、電気ニッケルメッキの場合にはメッキした製品は磁性を持つことになります。   一方、無電解ニッケルメッキの場合では、磁性がある場合と、 そうでない場合…

第32回 ニッケルメッキと後加工


最終製品の表面がニッケルメッキされた製品を設計する際には、幾つかの方法があります。 例えば、加工前の金属にニッケルメッキ処理する方法や加工後にニッケルメッキする 方法などがあります。   これらにはそれぞれ特徴…

第31回 ニッケルメッキの多層化と耐食性向上


メッキの特長として耐食性の向上があります。   メッキによる耐食性向上のメカニズムには自己犠牲型やバリア型など いくつかの種類があります。 中でも、ニッケルメッキはバリア型のメッキに属しています。 バリア型のメ…

第30回 スケールとメッキ


スケールとは一般的には「大きさ」や「物差し」などのことを 意味します。ですが、金属関係でスケールというと別の意味を持ちます。 金属関係でのスケールとは金属表面に出来る酸化被膜のことを指します。 溶接や熱処理などで出来る黒…

第29回 光沢メッキの材料による影響


メッキの特性のひとつとして美観があります。メッキを施すことにより、さまざまな金属色を 持たせることができます。 また、色目だけでなく光沢度合いも選択することができます。 一般に金属材料では表面状態(光沢度合い)をブライト…

第28回 様々な無電解メッキ


工業用メッキの中で無電解メッキといえば、無電解ニッケル-リン合金メッキが 無電解メッキの代表例といえます。 そんな無電解メッキは、様々な種類があります。 例えば、無電解金メッキや無電解銀メッキ、無電解銅メッキ、無電解パラ…

第27回 バレルメッキとは


バレルメッキは回転メッキやガラメッキなどとも呼ばれメッキの1種になります。。バレルメッキは、めっき溶液の中を、密閉されていないバレル(樽)を回転することで、1度に多くの製品へメッキを行えます。 通常のメッキでは、メッキ対…

第26回 ウィスカ対策とスズメッキ


ウィスカ(Whisker)とは金属表面に針状やジュール状(髭のような形状)の金属単結晶が生ずる自然現象であり、表面処理の加工においてスズメッキや亜鉛メッキでの発生が知られています。金属結晶部分の発生によって、当初の回路設…

第25回 残留応力(内部応力)とメッキ


金属にはその時々では把握することができない応力:残留応力が存在します。残留応力とは力が加わった(加工)の後に、加工時に加えた力が金属組織内に残っている力のことを言います。(フックの法則で表現されることも多い。バネやスプリ…

第24回 犠牲防食亜鉛メッキとクロメート


亜鉛メッキとクロメート 亜鉛メッキは防錆被膜として、産業用機械や建築資材等に広く利用されています。 亜鉛メッキは犠牲防食被膜と呼ばれ、亜鉛自身が劣化することで、中にある母材を保護する働きをします。 例えば、ボルトやナット…

第23回 ガルバニック腐食と電食の違い


ガルバニック腐食と電食の違い   腐食の一種としてガルバニック腐食があります。 電食とガルバニック腐食という単語は、工業用分野の金属の錆現象として使用される際に、しばしばその意味を混同して使用されています。 (…

第22回 フラッシュメッキとストライクメッキの利用による密着性や製品性能の向上


フラッシュメッキとストライクメッキの利用による密着性や製品性能の向上 フラッシュメッキとは   フラッシュメッキは最表層のメッキとして使用され、主に外観の色仕上げに使用されます。 メッキ処理の特徴として、短時間…

第21回 スズメッキと母材


電気回路の結線用部品において、スズメッキは主に銅材にメッキされています。銅材にメッキされた部品の代表的例が、コネクタや端子などです。   銅は電気導電性や熱伝導性に優れていますが、銅をそのまま使用すると空気によ…

第20回 ニッケルメッキでVE 耐食性を上げるだけでは終わらない


ニッケルメッキでVE 耐食性を上げるだけでは終わらない ニッケルメッキの基本   ニッケルメッキとはニッケル金属で物体を覆う処理のことです。 ニッケルメッキは耐食性に優れ、さまざまな製品に利用されています。 ニ…

第19回 バレルメッキ


バレルメッキとは品物を樹脂製の樽(バレル)に入れて、回転させながらメッキ処理を行う手法のことで、ガラメッキ、回転メッキとも呼ばれています。   専用のメッキラインで樽(バレル)を回転させますので、1回で多量の製…

第18回 金属地金の純度とメッキの純度


金属地金の純度とメッキの純度 金属地金の純度とメッキへの影響   メッキは求める機能を持つ金属で対象物の表面を覆う処理のことです。 電気メッキでは基本的に地金金属を溶解させ、対象物の表面に金属を析出させます。 …

第17回 スズ合金メッキの種類と特徴


スズ合金メッキの種類と特長 合金メッキとは   合金メッキは2種類以上の金属を同時に析出させたメッキのことです。 合金メッキは単一金属では得られない耐食性や耐摩耗性、色調、展性、磁性、ハンダ付け性、硬度、融点な…

第16回 ガルバニック腐食に対する亜鉛メッキの利用


ガルバニック腐食に対する亜鉛メッキの利用 近年、ガルバニック腐食や電食などが問題になっています。 ガルバニック腐食とは、異種金属が接触しており、その間に水分などの通電する物質がある場合に、 電位差が生まれ局部電池ができる…

第15回 センサ用端子に於けるスズめっきとウイスカ


圧力センサやガスセンサのソケットに使用されているピン端子等へのコネクタに対するめっきは、スズめっきや金めっきが多く利用されます。 この2種類のめっきにはそれぞれ良し悪しがあり、設計者はセンサの製品スペックや使用環境を踏ま…

第14回 電子機器への変色防止やハンダ濡れ性向上のメッキ処理


センサの中にはカラーセンサや気圧センサ、照度センサ、人感センサ、赤外線イメージセンサなどなどIC(集積回路)チップとして製造販売されているものが多くあります。 ICやLSI(大規模集積回路)に使用される端子には多くの場合…

第13回 センサのハンダ組み立てとメッキ


2011年からNEDOの取り組みの一つにグリーンセンサネットワークプロジェクト がありました。このプロジェクトには数多くの企業が参加し、センサの高感度化や小型化、 高耐久性、高信頼性、省電力化などの取り組みがなされていま…

第12回 センサのノイズ影響とメッキ


センサとノイズ 自動車や鉄道、航空機などでは多くのセンサが使用されており、 必要不可欠なものとなっています。 しかしながらセンサは外部からノイズの影響を受け易く、 ノイズを受けると誤作動を起こす場合があります。 ノイズに…

第10回 電気メッキと溶融メッキ


メッキと一口にいっても、原理の違いにより電気メッキや溶融メッキがあります。 電気メッキは溶液中の金属イオンを電気エネルギーによって、処理物の表面に金属を 析出させていく成膜技術です。 一方、溶融メッキは溶融した金属の中に…

第9回 メッキと硬度


メッキ硬度についてのお問い合わせが増えていますので、 今回は『メッキと硬度』についてお話ししたいと思います。 ユーザー様からメッキ済み製品の硬度を測定してほしいという 依頼が過去からあります。 電鋳などのメッキを除いて、…

第8回 表面処理で多孔質を形成するマイクロポーラスメッキ


表面処理で多孔質を形成するマイクロポーラスメッキ 今回はマイクロポーラスメッキについてです。 マイクロポーラスメッキとは何か。   それはマイクロサイズの孔が無数に開いたメッキのことです。 めっき膜厚により立体…

第7回 アルミニウムへのメッキ


前回にも述べましたが、メッキは素材により処理方法が異なります。 素材により適切な処理方法を選択する必要があり、難メッキ素材と呼ばれる素材は処理が複雑化します。 今回はアルミニウムへのメッキについてです。  アルミニウムへ…

第6回 チタンなどのメッキ難素材


メッキは素材により処理方法が異なります。 素材により適切な処理方法を選択する必要があり、難メッキ素材と呼ばれる素材は処理が複雑化します。 特殊な処理が必要な素材を大別するとこのようになります。 ①卑金属(Al合金、Zn合…

第5回 金属イオン化傾向と電食


電食という言葉をご存知でしょうか。 電食はガルバニック腐食とも呼ばれ、異なる金属が接している時に起こる腐食のことを言います。 例えば、銅材を亜鉛メッキボルトで固定していると亜鉛めっきボルトが腐食するなどです。 ではなぜ亜…

第4回 電解メッキと無電解メッキのメッキ金属析出メカニズム


最近、電解メッキと無電解メッキの金属メッキ膜がどのように出来ているのかについて質問を受けました。ですので、今回は電解メッキと無電解メッキの金属析出のメカニズムについて説明したいと思います。 ここではNiメッキについて説明…

第3回 木の葉へのメッキ


今回はちょっと面白いメッキをご紹介します。 木の葉へのメッキです。 電気を通さないものにメッキできるの?と思われるかもしれませんが、電気を使用しない無電解メッキであればメッキすることが可能です。 無電解メッキは化学反応に…

第2回 高湿度環境にも強い 錫メッキの変色を超強力に防止する新しい変色防止処理


錫メッキの変色を超強力に防止する新しい変色防止処理 錫メッキの変色防止についてご紹介します。 コネクタや端子などに幅広く使用されているスズメッキですが、製品の長期保管や使用環境などにより変色などの問題が多くあります。 メ…

第1回 メッキのプロ集団 旭鍍金工業


本Webサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。 ここではメッキ.comを運営しています旭鍍金工業の日常やテスト・試作、取り組みなどをご紹介していこうと思います。とは言いましても旭鍍金工業のメッキに関してはメッキ.…

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