電気メッキ工程

電気めっき工程は大きく

①前処理、②メッキ処理、③後処理に分けられます。

 

工程

①前処理

 

前処理は基本的に、素材表面をきれいにする工程になります。

各々の材料や加工履歴によって様々な処理を複合的に行い、

素材表面に付着した油脂や汚れ、スケールやスマット、酸化被膜などを除去します。

素材表面が適切に処理されなければ、密着の良いメッキを得ることが出来ません。

材料や加工履歴情報に誤りがあり、処理した結果、密着不良を引き起こしたり、

過度に素材を傷めてしまうといった事例もあります。

それだけに、材料の情報は非常に重要で、前処理はメッキに非常に重要な工程となります。

 

②メッキ工程

 

メッキ工程は求める金属を素材表面に付着させて被膜を形成する工程です。

求める金属の溶けた水溶液に浸漬して、製品に通電処理を行います。

膜厚は電気量と処理時間に応じて厚くなります。

多層メッキの場合には、1層目の処理が終わった後、次の金属の水溶液に浸漬して処理を行います。

例えば、銅の溶けた水溶液で処理することで銅メッキ膜が得られ、

更にニッケルの溶けた水溶液で処理することでニッケルメッキ膜が得られます。

そうすることで銅-ニッケルの2層メッキになります。

 

③後処理

 

後処理ではメッキ後表面の洗浄や熱処理、化学処理など行い、最終的に乾燥します。

材料やメッキ金属、必要な特性などにより、さまざまな工程を掛け合わせて行う処理が

メッキ処理になります。

 

まとめ

 

上記の工程以外に研磨工程・マスキング工程・熱処理工程・乾燥工程など、製品毎に

最適な工程設計を行い処理を行います。

メッキ.comではさまざまな素材に対して、適切な工程で処理を行っております。

「このような素材にメッキできるのか」などございましたら、

お気軽にメッキ.comまでお問い合わせください。