
アルミニウムの表面硬度を驚異の25倍以上にする技術
アルミニウムの硬度は純アルミと呼ばれるA1050やA1100でビッカース硬度30Hv程度と言われています。
また、アルミニウムの表面処理の一つである硬質アルマイト処理では、表面硬度が450Hv~500Hv程度になると言われています。これでも純アルミの15倍以上の硬度となり十分に硬いのですが、今回ご紹介する方法では更に硬い25倍以上になります。
アルミニウムの硬度を25倍以上にする技術とは
それは無電解ニッケルメッキです。無電解ニッケルメッキはメッキの種類の1つです。
アルミニウムに無電解ニッケルメッキを施し、熱処理を行うことで、表面硬度が800Hv~1000Hvとなり、25倍以上の硬度にすることができます。
表面硬度が高くなることは、耐摩耗性を向上させることに繋がります。
表面硬度の高いアルミニウムは、軽量かつ耐摩耗性が必要な製品に非常に向いています。
金属は種類に応じて硬度に違いがあります。
メッキする金属を選択することにより、アルミニウムの表面硬度を狙った硬度に調整することも可能となります。
例えば、先述の硬質アルマイトと同じ程度の硬度であれば電解光沢ニッケルメッキが近い硬度になります。
さまざまなメッキの硬度については下記リンクにまとめていますので、ご一読ください。
まとめ
純アルミ以外のアルミニウムやその他の金属材料に対しても、メッキを施すことにより硬度を上げることができます。
また、無電解ニッケルメッキ、電解光沢ニッケルメッキ以外の多様なメッキもアルミニウムに対して処理することができます。
アルミニウムと多様なメッキと硬度について、詳しくはメッキ.comまでお問い合わせください。
さまざまなメッキの硬度をまとめています。硬度にはさまざまな指標があります。ビッカース硬度(HV)はロックウェル硬さ(HRC)ではいくつ?などこれを見れば直ぐに換算できます。