無電解ニッケルメッキの種類と特性
無電解ニッケルメッキの種類
無電解ニッケルメッキはリンの含有量によって低リンタイプ、中リンタイプ、高リンタイプに大別されます。
無電解ニッケルメッキでは、中リンタイプがスタンダードな無電解ニッケルメッキであり、
さまざまな性能をバランスよく兼ね備えた無電解ニッケルメッキです。
メッキ業各社に無電解ニッケルメッキを依頼された場合には、特段の仕様指定が無ければ中リンタイプの
無電解ニッケルメッキを施されることが一般的です。
しかしながら、メッキ業者によって保有している無電解ニッケルメッキ処理液にも違いがあり、
低リンタイプや高リンタイプでの無電解ニッケルメッキを施されることもあるため注意が必要です。
その様な問題を回避する為には、打ち合わせや、図面・仕様書などで、予め無電解ニッケルメッキの種類を選択し、
指定しておく必要があります。
製品に合った無電解ニッケルメッキを正しく選択する為には、無電解ニッケルメッキでのリン含有量違いによる特性を
理解しておく必要があります。
下記に無電解ニッケルメッキのタイプと特性についてまとめています。
特殊な無電解ニッケルメッキ
近年では中低リンタイプや中高リンタイプなどの各無電解ニッケルメッキの中間に位置する
リン含有量を持つ無電解ニッケルメッキも開発されています。
特性については、それぞれの特性の中間に位置する性能を持っています。
また、リンの代わりにホウ素が含まれる無電解ニッケルメッキもあります。
その他、特殊な無電解ニッケルメッキとして無電解ニッケルボロンタングステンや無電解ニッケルテフロン複合メッキ、
無電解ニッケルセラミックス複合メッキ、無電解ニッケルダイヤモンド複合メッキなどもあります。
まとめ
無電解ニッケルメッキはリン含有量の違いによって、特性に違いがあります。
無電解ニッケルメッキの特性を正しく理解することで、製品に最適な無電解ニッケルメッキを選定し、
必要な性能を付与することが出来ます。
無電解ニッケルメッキにつきまして、詳しくはメッキ.comまでお問い合わせ下さい。
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