Before (改善前)

メッキ製品の表面は当然ですが、メッキ膜の金属の性質を持っています。樹脂のような潤滑性や撥水性が欲しい場合、樹脂コーティングするなどの方法がありますが、金属部品として使用したい場合、強度がありません。

V

After (改善後)

メッキ膜の中にPTFE微粒子を取り込んでメッキする(分散メッキ)で上記の模式図のような断面構造になり、メッキ膜の中にPTFEの特性を付与させることができます。メッキされた製品は金属の強度を保ちつつ表面に潤滑性、撥水性などがが付与されます。

POINT(要約)

PTFEとはフッ素樹脂の一種で「テフロン」の商品名で知られており、フッ素樹脂の中でも最も汎用的に利用されます。 PTFEの分散メッキとはPEFEの微粒子を共析させてメッキする事で、メッキ表面にPTFEの特性を付与させることができます。一般的にはマトリクス金属を無電解ニッケルとし、0.3μmくらいのPTFE粒子を用いたものが多用されます。PTFEの分散メッキは潤滑性、摺動性、離型性、耐摩耗性、撥水性に優れた特性があるため、摺動部品や樹脂用の金型などに利用されます。