Before (改善前)

バレルメッキ処理へ対応した形状変更によるラックメッキ処理からの工法変換コストダウン① Before

 

上図の様なテーパ筒状製品にバレルメッキ処理を行う場合には、製品同士が重なり合ってしまいます。製品同士が重なり合う箇所は、メッキ不足による品質不具合となるため、ラックメッキによる個体処理を行います。バレルメッキは短時間に大量の製品にメッキを施すことができますが、ラックメッキでは個体処理となり、時間当たりの仕上り数が少なくコスト高となります。

V

After (改善後)

バレルメッキ処理へ対応した形状変更によるラックメッキ処理からの工法変換コストダウン① After

仕様上問題がなければ、上図のようにテーパー筒製品に段や絞りを入れることで、製品同士が重なり合うことを防止することができます。製品同士の重なりを防止することで、ラックメッキで行っていたものを、一括大量処理が可能なバレルメッキに加工方法を変更することができます。バレルメッキに変更することで、時間当たりの仕上り数が大幅に増加し、コストダウンとなります。

POINT(要約)

製品同士が重なる場合はバレルによる大量処理が難しく、ラックでの個体処理となりコストが高くなってしまいます。製品同士のはまり込みや絡まりを設計段階で予防することにより、バレルでの大量処理を可能とし大幅なコストダウンになります。このように、設計者はメッキ加工の効率を考慮した形状設計を行うことでメッキ製品のVAを図ることができます。