Before (改善前)

クロムメッキはその硬度、耐摩耗性、耐熱性、耐食性が特に優れており、様々な用途に使用されています。しかし、クロムメッキは有害な六価クロムを含有する為、環境や安全面から使用を控える傾向にあります。

V

After (改善後)

分散メッキは硬度、耐摩耗性、潤滑性、離型性を有したものを加工することが可能です。分散メッキは耐食性などクロムメッキに比較して性能が十分でない課題有するものの、クロムメッキの目的とする特性が代替出来るため、活用が広がってきています。

POINT(要約)

分散メッキは一般に、電解メッキ浴あるいは無電解メッキ浴に不溶性の微粒子を入れて、均一な懸濁液を作り、金属と共に粒子を共析させるもので、複合メッキとも呼ばれています。現在、運用されている分散めっきは用途に応じて硬度、耐磨耗、潤滑性、非粘着性、離型性に大別され、マトリクス金属としてはニッケルが、分散粒子としては硬質、高融点を有する酸化物、窒化物、ケイ酸塩類、ダイヤモンド、PTFEなどが一般的に利用されています。複合メッキは共析させる粒子とそれを固着させる金属の特性を組み合わせる事により、さらに違った特性を生み出す複合材料として注目され、さらなる開発が進められています。