Before (改善前)

適切な部分メッキ指定によるコストダウン Before

必要な箇所にだけメッキをすることを部分メッキといいます。特に貴金属メッキに使用されている技術であり、非常に大きな製品やリードフレームなどの一定のパターンが続く製品のコストダウンには有効です。しかしながら細かな製品に対して部分メッキする為には、マスキング等に工数が掛かってしまいコストアップになってしまいます。

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After (改善後)

適切な部分メッキ指定によるコストダウン After

細かな製品に対しては製品仕様上問題がなければ、部分メッキでなく全面にメッキを採用することでマスキング等の工数が減る為、コストアップを防止することができます。メッキの厚付けや非常に大きな製品の処理、リードフレーム等の一定のパターンが続く製品の連続処理に対しては部分メッキすることで大きなメリットがあります。このように適切なメッキ範囲選択をすることでコストダウンを図ることができます。

POINT(要約)

「部分メッキはメッキする範囲が小さく、使用する金属が少ないからコストダウンになる。」という設計者の思い込みがあります。しかしながら全ての製品に対してその通りであるわけではありません。部分メッキはマスキング等の工数が掛かる為、コストアップになってしまう場合があります。設計者は本当に部分メッキでなければいけないのか、よく吟味した上でメッキ範囲を決定する必要があります。