Before (改善前)

メッキの目的の一つに外観を良くすることが挙げられ、装飾部品などは鏡面光沢のメッキを依頼されることがあります。しかしながら過度な光沢メッキは、耐食性が良くなかったり、割れ易くなったり、場合によってはメッキの付かない箇所が出来たりします。スズメッキなどはウィスカーが問題になります。

V

After (改善後)

メッキ金属に添加剤(異種材料)を含ませることにより光沢メッキになります。光沢を出せば出すほど添加剤の影響が強くなります。光沢はメッキの目的として重要なものではありますが、電気的特性や物理的特性を目的とする場合、過度なメッキ光沢を追求しないことが、良いメッキ膜を得ることになります。

POINT(要約)

メッキの目的の一つに外観を良くすることが挙げられますが、外観における光沢に関して鏡面レベルを依頼されることがあります。光沢メッキはメッキ浴に異種金属や添加剤を加えることにより実現しており、仕上がったメッキ皮膜にそれらの添加剤等が含有します。それゆえに、過度な光沢を要求すれば添加剤の影響が大きくなり、物性が悪くなります。適度な光沢にすることで外観、物性共にバランスのとれた製品に仕上がります。