Before (改善前)

エッジのあるアルミニウム部材をアルマイト加工する場合、アルマイト加工の性質上、エッジ部分のアルマイト膜が薄くなってしまいます。その結果、エッジ部分より腐食が進行しまい、耐食性の悪いアルマイト膜になってしまいます。

V

After (改善後)

エッジ部をR面にする事により十分なアルマイト酸化膜が形成され、耐食性が上がる事になります。このことで、耐食性不良によるトラブルを低減することが可能になります。

POINT(要約)

アルマイト加工は表面に膜を成型する意味でめっきと同じ様に考えられがちですが、アルマイトは母材のアルミと酸素の化合物であるため、エッジがある場合、膜の成長と共に表層部分のAlが欠乏し、十分なアルマイト酸化膜が形成されなくなります。エッジ部分にRを付けることで、この現象を軽減・防止することが可能になります。これは製品の凸部だけでなく凹部にも同様のことが言えます。