Before (改善前)

コネクタや接点部品など電気伝導性を付与する目的としてメッキが施されますが、実際に電気伝導性が高い金属である銀・銅・金・スズのメッキはどれも単体の金属では柔らかく、抜き差しを伴う電気接点として使用するには難があります。例えば純金メッキは柔らかく抜き差しを伴う電気接点として使用するのは不向きです。

V

After (改善後)

抜き差しを伴うコネクタや接点部品などに使用する場合には、金メッキではニッケルやコバルトを少し加えた合金メッキにすることで硬度が高くなり、耐摩耗性が向上するので、抜き差しを伴うコネクタや接点部品として利用することが出来るようになります。他にもスズ-コバルト合金メッキやニッケル-リン合金メッキなど合金にすることで単体金属よりも硬度が増します。(主金属-副金属)

POINT(要約)

  メッキの目的として電気伝導性を付与することが挙げられます。コネクタや接点部品として使用される場合には電気伝導性と同時に、耐摩耗性を求められることがままあります。しかしながら電気伝導性が高い金属は、単体ではどれも柔らかく、抜き差しを伴うコネクタや接点部品への使用には不向きです。しかし、単体の金属メッキでは柔らかくても、合金のメッキにすることで硬度が高くなり、コネクタや接点部品での使用に適したメッキとなり、使用用途が広がります。また合金メッキは耐食性などの性能向上や外観色調の幅が広がるなどの利点もあります。