Before (改善前)

先メッキ材を用いた部品へのフラッシュニッケル処理による耐食性向上 (Before)

プレス加工では、素材にメッキ処理を行った、先鍍金材を使用することがありますが、先鍍金材のプレス加工品においては、破断面が素材むき出しの状態となっており耐食性の低下を防ぐことが困難です。このような部品をそのまま使用すると、素材がむき出しの箇所から錆(腐食)が進行しやすくなり、部品あるいは製品価値の低下を招くため、メッキ処理での対策が必要となります。

V

After (改善後)

先メッキ材を用いた部品へのフラッシュニッケル処理による耐食性向上 (After)

ニッケル先鍍金材に対しても、直接ニッケルメッキを施すことで防錆・耐食性をアップさせることが可能です。また、ニッケルメッキを施すことで、素材がむき出しとなっている箇所の耐食低下を防ぎ、製品寿命が延びるため付加価値向上による VA を実現できます。

POINT(要約)

ニッケル先鍍金材のプレス加工品においては、破断面が素材むき出しの状態となっており耐食性の低下は免れません。この場合、ニッケル先鍍金材へ直にニッケルメッキを施すことで防錆・耐食性をアップさせる事ができます。設計者は防錆・耐食性による製品価値の向上を含めて設計を考慮する必要があります。