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メッキ業界ではメッキ方法の1つとして、樽状の筒の中にワークを入れ、回転させながらメッキを行う方法をバレルメッキ法と呼んでいます。ここのバレルとは樽(製品をいれて蓋をして転がる器)を意味しています。

又、メッキ業者によってバレルメッキの呼び方が異なり、『ドラムメッキ』・『ガラメッキ』・『回転メッキ』とも呼ぶこともあります。

バレルメッキは樹脂製のバレルに孔を開け、その内部に製品を入れメッキ液に浸漬させながらバレルを回転させメッキする方法なので、メリットとしては小さな製品などを一回のメッキ処理で大量に加工することが出来ます。更に、バレルサイズ、バレル形状、バレル回転速度(回転数)などを変更する事で大小問わず多種多様な製品へメッキを行うことも可能です。一度にある程度の量をメッキすることができますから、一般的なメッキと比べて、製品1個当たりのメッキ処理のコストが安くなります。

 

バレルメッキのデメリットは、小ロット(数個レベル)又は、試作品レベルなどの加工を行う時に、製品単体でメッキができないことです。この場合、ダミー(導電性のある模擬製品)と混合させてメッキを行いますが、ダミーと混合させた製品は膜厚バラツキが大きくなる事があります。

又、短冊状で板厚が薄く引っ付きやすい物やケース状の製品などは重なったり、噛み込んでしまうことがあるため、バレルメッキで対応できない場合がありますので形状には注意が必要です。

 

メッキ.comでは、バレルメッキのメリットを有効活用し小ロット又は試作品レベルのメッキを行うノウハウを持合せており、お客様のご要望にお応えすることが可能です。

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