Answer (回答)
一概にどちらが良いとは言い難く、プレス成型する前と後でそれぞれに一長一短があります。
ここでは、電池缶のニッケルメッキをする場合を例に取って考えます。電池缶のニッケルメッキでは二通りの方法が主に行われています。それは、鋼板材を電池缶の形状にプレス成型した後にバレルメッキする方法と鋼板材をフープメッキ後、缶形状にプレス成型する方法であります。
各々の利点・欠点を挙げると、
① プレス成型する前に鋼板をフープメッキする方法 (鋼板をメッキ→缶の形状に成型)
利点:ニッケルメッキ膜厚を均一に形成することができます。
欠点:ニッケルメッキ後にプレス成型すると、ニッケルメッキ層にクラック(割れ)が入ることがあります。ニッケルメッキ層にピンホールやクラックがあると、メッキ皮膜の耐食性が低下します。
➁プレス成型した後にバレルメッキする方法 (缶の形状に成型→缶をメッキ)
利点:プレスによるニッケルメッキ層のクラックが発生しない。
欠点:電池缶の内面に均一なニッケルメッキ皮膜を施し難い。
電池缶を例にしましたが、他のプレス成型前後におけるメッキも同様であります。
メッキ.comでは、この欠点を補い、利点を生かすノウハウがあります。一度ご相談下さい。