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スズメッキの表面が変色する原因として様々な要因があると考えられますが、特に熱処理及びリフロー処理を行っていない状態で変色が発生しているのであれば、下記要因が原因ではないかと考えられます。

  ①   スズメッキ後の洗浄が不十分だった場合

 ②   スズメッキ後のエッチング処理(中和剤)の液管理が不十分だった場合

 ③   スズメッキ後、高温多湿状態になりやすい場所に保管していた場合

 ④   スズメッキ液に使用している添加剤濃度が過剰状態になった場合

 いくつかの事例をあげていますが、特に変色が多発しやすい要因は②のエッチング(中和剤)の液管理が不十分だった場合ではないかと考えられます。

メカニズムとしては、エッチング(中和剤)は弱アルカリ性の処理液ですが、酸濃度の高いスズメッキ液が持ち込まれる事により処理液のアルカリ度が低下してしまい、スズメッキ後の表面が完全に中和ができない状態になり、微量の酸が残留する事で時間経過と共に変色が発生しやすくなります。

また、スズメッキの変色は外観上の問題だけでなく、はんだ濡れ性(はんだ付け性)を低下させる要因になる為、特に注意が必要です。

 メッキ.comでは、車載用(HEV、PHEV)の重要コネクター部品や後処理ではんだ付けを行うコネクター端子等においても、光沢スズメッキ、無光沢スズメッキ処理の量産実績は豊富で変色防止対応についても取引先様からは好評価を得ております。

 スズメッキの変色対応でお困りの場合には、メッキ.com担当者までお問い合わせください。