電気回路の結線用部品において、スズメッキは主に銅材にメッキされています。銅材にメッキされた部品の代表的例が、コネクタや端子などです。
銅は電気導電性や熱伝導性に優れていますが、銅をそのまま使用すると空気により酸化され金属特性があります。銅が酸化する表面抵抗値が高くなり、銅の特徴である電気導電性の劣化が起こります。この問題を解決するために、銅表面をスズメッキにより覆い銅の酸化を防ぎます。
電気を流すことに向いている:電気抵抗の小さい順に金属を並べると、銀、銅、金・・・となります。
主な金属の電気抵抗率(Ωm)
銀 1.59×10^-8
銅 1.68×10^-8
金 2.21×10^-8
アルミニウム 2.65×10^-8
ニッケル 6.99×10^-8
鉄 1.00×10^-7
スズ 1.09×10^-7
鉛 2.08×10^-7
SUS 7.2 ×10^-7
黄銅素地にスズメッキを施す場合、銅メッキ等の下地メッキが必要になります。
これは、黄銅の成分である亜鉛がメッキ層に拡散することを防止する為です。
他にもスズメッキは鋼の窒化防止、軸受部品、ハンダ付けを要する部品に効果があります。
ハンダ付け性はメッキ後の放置時間により変化します。
一般に光沢スズメッキは劣化が少ないと言われています。
詳しくはメッキ.comまでお問い合わせください。