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メッキとは物体表面に金属を析出させ、物体を保護したり、物体にメッキする金属の特性を付与する成膜技術です。

物体を保護する目的の一つとして防錆が挙げられます。

錆は金属部品を取り扱う上で常についてまわる問題です。錆の発生は外観が悪くなったり、寸法が変わってしまったり、強度が低下するなど、材料がもつ本来の特性を劣化につながります。

そもそも錆はなぜできるのでしょうか。その理由は、採掘された鉱物は不純金属などさまざまな物質が混ざっている為、精錬を行い不純物を取り除いて金属純度を高め、単体金属としてから利用することになります。しかしながら単体金属は不安定な状態であり、他の元素と結合して安定な状態になろうとします。錆はその安定な状態の一つです。

例えば鉄の場合、鉄鉱石として自然界に存在しており、コークスにより還元することで鋼にします(製鉄会社が高炉と言われる設備で行っている工程です)。しかしこのままでは大気中の酸素と再び結合して酸化してしまいます。

空気中に含まれる水分と酸素により酸化され、最終的に水分中の水酸化物イオンと結合することにより錆と呼ばれているものになります。

この錆を防ぐためには、水分や酸素に触れないようにすれば良いのですが、空気中に含まれているものですので、簡単に無くすことはできません。

そこで必要になるのが防錆処理です。防錆処理には被覆や塗装、化成処理、そしてメッキなどがあります。これらの処理は金属が直接水分や酸素に触れることを防ぐことで錆が発生し辛いようにする処理です。

メッキによる防錆処理として、その種類も多種にわたります。ここで、代表的な防食目的としてのメッキである、亜鉛メッキについて、その歴史を紹介いたします。亜鉛メッキは西暦1740年代フランスで発明されました。日本でも1900年初めから導入されており、100年以上続く防錆処理法として、現在でも多くの亜鉛メッキが利用されています。それ以降、以降さまざまなメッキ種、メッキ方法が開発され、防錆に有効なメッキとしてニッケルメッキやクロムメッキなども利用されています。

メッキによる防錆処理について、もっと詳しくお知りになりたい方は、メッキ.comまでお問い合わせください。