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現行の亜鉛メッキより更に耐食性が必要とされる場合は、各自動車メーカーなどが採用しつつある亜鉛合金メッキをお勧めします。市販されている自動車は、非常に強い耐食性が求められている為、そこで採用されている亜鉛合金メッキは非常に高い信頼性があります。一般的に日本国内の自動車は、その登録手続きから廃棄まで平均12.7年あり、その間に腐食が発生することは、非常にまれであり、それだけ耐食性に強いという証明として使用されます。

そんな、亜鉛合金メッキには、亜鉛-鉄合金メッキと亜鉛-ニッケル合金メッキなどがあり、各特長を一部御紹介致します。

〇亜鉛鉄合金メッキは、亜鉛の中に少量の鉄を混合させた合金メッキで亜鉛系の合金めっきで最もランニングコストが低く、外観性能の良い黒色クロメート処理が可能です。

特徴としては、亜鉛の中に亜鉛よりも錆びにくい金属を混合することにより、メッキ被膜が腐食する速さを抑制し、素材への錆発生などを防ぐ期間を長くすることができます。

〇ニッケル亜鉛合金メッキは、通常の亜鉛メッキより、耐食性が非常に優れています。

更に化成処理被膜を施すことで、塩水噴霧試験などで赤錆発生時間が1000時間を越える耐食性となり、現行の製品で耐食性に問題を抱えている場合には最適だと考えられます。

亜鉛-ニッケル合金メッキには、低ニッケル・中ニッケル・高ニッケルと3種類のタイプがあります。

この3種類の中でもニッケル含有率が15wt%前後の高ニッケルタイプが最も耐食性に優れています。

特徴として、優れた耐熱性・溶接性・塗装密着性・カバーリング性・均一電着性などの特性が得られ、各自動車メーカーでの採用案件が増えつつあります。

 

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