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ステンレス材は種類も豊富で強度及び耐食性に優れた素材だと考えらえます。

但し、薄板などで使用されることの多いオーステナイト系ステンレス(SUS301-CSP SUS304 -CSPなど)は、機械加工やプレス加工時に発生する残留応力の除去を行う場合があり、その処理方法として低温焼鈍処理(温度:300℃~450℃ 時間:30分程度)を行う事で強度及び強いバネ性を得る事もでき、機械的改善を行なえる非常に便利な素材だとも言えます。

耐食性には優れているのですが鋼材の種類の中では電気伝導性(銅との比較で数十倍の抵抗率)は悪くなっており、特に電気接点等のスイッチに直接使用するには向いていないかもしれません。

しかし、強度・バネ性・耐食性等のトータル面で金・銀・銅に比べ良い素材なので電気接点等で需要が多く有り、素材はステンレスを用い→下地メッキにウッド浴でメッキ施し→上層メッキとしてニッケルメッキ・スズメッキ・亜鉛メッキなどを施すことが多いと考えられます。

特に接触抵抗の低いメッキが必要な場合は、上層メッキにニッケルメッキを行い、更にその上層に金メッキを施すこともあります。

その他メッキを施すことによる利点として、はんだ濡れ性や溶接性などの向上も見込まれます。

特に電気接点部品のはんだ付けが必要な部品にはメッキを施すことが多いと考えられます。

ステンレス材は種類も多くそれぞれに対応した前処理が必要になりますので、ステンレス材のメッキでお悩みの事が有りましたらメッキ.com担当者まで御連絡下さい。