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メッキ.comでは、車載用(HEV・EV)の電源コネクタ端子等、スズメッキの量産処理を行っていますが、傾向的に光沢仕様を好むお客様が多い傾向にあります。光沢仕様のスズメッキ処理を選定される理由としては、外観的なイメージやコネクタ脱着時のすべり性向上を求める為に光沢仕様のスズメッキ処理を選定される事が多いようですが、メッキ.comでは特にコネクタ端子に施すスズメッキ処理については光沢度を抑えた無光沢スズメッキ仕様を推奨しております。理由としてめっき被膜の品質特性として光沢仕様よりも無光沢仕様の方が優れた点が多い為です。

光沢スズメッキ仕様の問題点と無光沢スズメッキの優位点

1.光沢スズメッキでは光沢剤の添加にシビアな管理が求められます。光沢剤添加量が多いと、製品形状によっては高電流密度域でメッキの析出異常を起こす事があります。添加剤量の管理に比較的シビアさを求められない無光沢仕様であれば、添加剤過剰によるメッキ析出異常を起こすリスクを抑える事が可能です。

2.光沢スズメッキでは光沢剤を多量に添加することになり、結果、内部応力の増大によりウィスカの発生を増幅させる傾向があります。無光沢スズメッキ仕様の場合、上記理由によりウィスカの発生が比較的少ない傾向があります。

詳細はメッキ.comにお問い合わせ下さい。