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鉄鋼メーカーなどが提供するメッキ鋼板の普及により、プレス後にメッキをしない、いわゆる「メッキレス化」の風潮が一部の工業製品で見受けられていることは事実です。

しかしながら、材料がメッキ付きであっても、プレスの素材伸びによって起こるメッキ表面のピンホール拡大やカッティング端面のFe露出などの発生は避けることは難しく、そのまま製品として御使用した場合は、後でメッキを施した製品と比べると明らかに耐食性が劣ることが認められております。特に屋外品、電子部品、自動車部品などで防錆力低下の影響による製品トラブルも発生する事があるように伺います。

また、トータルコストについても、メッキレス化により「運送費・メッキ加工費」などが抑えられコストダウンできるイメージですが、Ni鋼板の価格がFe鋼板に比べと比較的高価であるため、メッキするよりも意外と割高になる場合もございます。

そこで、「メッキ.com」では、製品の品質確保を行うため、ぜひ素材からのメッキ加工を施されることを推奨いたします。

「メッキ.com」では、常にメッキレス仕様に対抗できる加工費見積もりを心掛けており、また、より耐食性に優れた品質を求められる場合には、メッキ鋼板の上に※1「フラッシュメッキ」を施す技術もあり、たくさんのお得意先様にご利用いただいております。

「フラッシュメッキ」等の詳細については「メッキ.com」にお問い合わせください

※1「フラッシュメッキ」とは、1μm以下の薄いメッキ被膜を製品に施す技術です。

2015.02-写真