メッキ光沢度測定(グロスチェック)

光沢度とは

 

光沢はモノのツヤなどのことを言います。メッキ光沢も同じく、メッキした金属のツヤを表しています。

光沢度とは光沢(ツヤ)の程度を表したもので、光沢度測定では光沢(ツヤ)の程度を数値化することが出来ます。

 

メッキ光沢度

 

一般的に光沢度についてはJISで測定法が規定されていますが、メッキの光沢度については決まりがありません。

メッキの光沢度については、お客様との取り決めや各社の基準により決められています。

 

メッキの光沢基準を決める上で重要なことがあります。

電気メッキや無電解メッキは金属薄膜を製膜する技術である為、素地表面状態の影響が顕著に出ます。

素地の粗度影響により光沢度が変化します。

その為、最終の光沢度は製品を見て判断することになります。

ですが、製品外観を決定する上で光沢度を知りたい方もおられます。

 

その様な時は光沢計(グロスチェッカー)が用いられます。

光沢度計光沢度計と光沢金属

 

 

 

 

 

 

実績

 

メッキ.comでもお客様からの要望により光沢度測定を行いました。

 

銅板に対して、メッキ.com保有のNiメッキ処理液で10μm程度のメッキを施し、

光沢度(グロス)測定した結果、

Niメッキ液Aは27

Niメッキ液Bは600

(測定角60°)

という結果になりました。

(上記測定では10μmのメッキを施し、素地の影響を少なくしています。)

 

まとめ

 

メッキ.comでは光沢計により光沢度を測定することが出来ます。

測定には平坦かつ、ある程度の大きさの範囲が必要となります。

今回測定したNiメッキ液A、B以外にも多くのNiメッキを保有しております。

また、その他の金属メッキも行っております。

各メッキの光沢度につきましてはメッキ.comまでお問い合わせください。

 

 

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