バレルメッキは回転メッキやガラメッキなどとも呼ばれメッキの1種になります。。バレルメッキは、めっき溶液の中を、密閉されていないバレル(樽)を回転することで、1度に多くの製品へメッキを行えます。

通常のメッキでは、メッキ対象製品を1つ1つラックに吊り下げて処理を行う、ラックメッキが基本になりますが、バレルメッキでは、樽の中に人的工数をかけることなく製品を投入でき、大量製品の処理を一度に行うことが出来ます。

バレルメッキには様々なメリットがあります。

例えば、ラックメッキでは冶具に吊るして処理する為、どうしてもメッキの際に製品に吊り下げ痕(冶具痕)が付きます。

一方でバレルメッキは吊り下げ冶具を使用しませんので、

製品に冶具痕が付きません。

バレルメッキでは吊り下げ冶具を使用せずメッキ処理を行うことが出来ますので、

今まで冶具への吊り下げが不可能な形状の製品、吊り下げることが困難であった製品についても

比較的容易にメッキ処理することが可能となりました。

 

他にも、バレルが回転しながらメッキ処理を行う為、製品が様々な角度でメッキされます。これにより製品のメッキ膜厚がラックメッキに比べて均一になります。

1つ1つの製品の膜厚均一化だけでなく、バレル当たりの製品膜厚も均一化が

図れます。

これらにより製品品質を向上させることができます。

 

バレルメッキに向いている製品は、端子台の金具、電気誘導金具などが向いているといえます。ほかにも、1度に多くのロット数を必要とする場合や、バレル(樽)の中で製品が干渉しにくい製品があげられます。

 

メッキ.comでは大小様々なバレルを保有しており、その中から製品形状に合った

バレルを選定して処理を行います。1つのバレルにて数十個から数万個の製品を一度に処理しており、量産実績があります。また、過去のバレルメッキの経験からメッキ厚さのバラツキの防止のノウハウも蓄積しております。

バレルによりメッキできる金属にはニッケルメッキ、スズメッキ、銅メッキ、

銀メッキ、金メッキなどがあります。

 

バレルメッキにつきましては、メッキ.comまでお問い合わせください。